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みの虫のようになった黒ローブは、バランスを崩し、倒れ込む。クレストは椅子から立ち上がり、まるで見えているかのように、黒ローブの元へと歩み寄ると、しゃがみ、そのフードを剥ぐ。
その顔は青年の物で、右半分が土で出来たのっぺら坊であった。
「畜生!なぜ俺が見える!」
悪態をつく黒ローブ、クレストは疑問を口にする。
「誰に雇われたんだ?」
目を見開き驚く黒ローブ。クレストはそれを見て、微笑み、訂正する。
「雇われたでは少しおかしいな、脅迫、もしくは強制と言った方が正しいか」
黒ローブは口をパクパクと開くが言葉が出ない。クレストはこの症状に覚えがあり、それを口にする。
「もしかして、口封じの魔法をかけられたのか?」
黒ローブは頷く、クレストは異空間からマーレを取り出し、黒ローブを見ると、呪いが二つあった。
「お前の体には口封じの呪いと、条件を満たすと死に至る呪いがあるが、解いても良いか?」
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