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ある日クレストが街を歩いていると、四人組の男の一人がクレストの肩にぶつかり、イチャモンを付けてきた。どう見ても相手の前方不注意、なのに相手は腕の骨が折れた、慰謝料を寄越せと喚いている。
ついには男達に路地裏へ引きずり込まれる。クレストは抵抗せず、連れられて行く、人目の無い所に付くと、男達は自分の得物を取り出し恫喝する。しかし、クレストには効果がある訳が無く、男達は苛立ちを募らせた。
ここでクレストは本性を表し、男達の得物、ナイフ二本とショートソード二本をへし折った。唖然として動きが止まる男達、いち早く意識を取り戻したのはぶつかって来た男で、腰から二本目のショートソードを引き抜き、振り下ろして来る。
クレストは相手の拳を握ることで、振り下ろされるショートソードを止め、そして、何かに気が付き、微笑みながら口を開いた。
「おや?今折れた方の手を使わなかったか?」
しまったと、表情に出す男、クレストは三本目のショートソードもへし折った。
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