絆光-バンコウ-

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「くっ…こんなの…」 「んだよ、認める気はないのか?」 「あんたの言葉なんかに惑わされなければ…っ!!」 「負けてないと?」 「負け…っ…」 「認めろよ」 「ち…っくしょおぉ…」 全ての力が抜けたように、彼女はその場にうなだれてしまった。 その姿を見て、彼は小さな溜め息をつく。そして、剣は再び光となり消えていった。 また、遠くへ飛ばされていた彼女の剣も光となり消えていたのだった。 ―――――――――― 佐弥と炎浬。 この2人の戦いが始まるきっかけをつくったのは、1人の老人だった。 数年前、同じ学校に通っていた2人を待ち受けていたのは『師』としての彼との出会い。 彼の存在は2人にとって、とても大きなものとなる。 そして同時に、その出会いが2人の人生を左右することとなってしまったのだった…――――――
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