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「離れろーっ!頼むから離れてくれーっ!」
「離れたら教科書が見えないでしょうが」
同じクラスに転校してきた義理の姉の神楽は、隣の席の俺から教科書を見せてもらうように担任に言われていた。
それは、仕方ない。
転校初日、教科書も無く隣が義理の弟なら、この流れは必然だ。
だけど、女性を苦手としている俺には地獄以外の何物でもない。
それを知った上で、必要以上に身を寄せる義姉。
サイドに縛ったポニーテールが俺の方向なら、顔に当たりそうなぐらいの距離だった。
そして、机の上に置いた俺の腕に当たる柔らかい感触……ワザとなのかと思うぐらいに神楽の巨乳がかすってくる。
「じゃあ、俺の教科書を貸してやる!」
「そしたら、琢磨はどうするの?」
「隣から見せてもら……くっそーっ!隣は穂香か!?」
隣を見ると急に名前を呼ばれビックリしながらも、否定的に言われ凹んでいる幼なじみ里見 穂香(さとみ ほのか)が居た。
「うぅ……そんな言い方しないでも……」
「い、いや、これは言葉のあやだ!」
いじけている穂香は、印象的な黒髪のロングヘアーを胸の前で指に絡めていた。
腰まであるロングヘアーを前にもってきていたが、引っかかる事なく真っ直ぐスカートまで落ちている。
ナイス貧乳だった。
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