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肩で呼吸を繰り返す彼。
「首筋、ちゃんとみて」
不機嫌になった彼の首筋を鏡に映す。
「これって…」
「俺のものって証拠を昨日、つけた。それでも実感わかない?」
「…っ」
瞳にずっと溜め込んでいた涙が今、一筋流れた。
「お前は…狡い。俺なんかなんも伝えらんねぇのに…………好きって」
「言えてるじゃん」
「お前はこれで幸せなのか?」
「じゅーぶん幸せ!」
抱き寄せた彼は幸せそうな笑顔を見せた。
fin.
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