a fortune paper。

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「俺が?別にいいけど」 包丁を手に取り、一口大の大きさに切り分けていく。 卵焼きを一つさいばしでとり、俺の口元へ運ぼうとする彼。 「誰がさいばしでって言った?」 「はぁ?食べさせりゃいいんじゃねぇの」 「てかまだ怒ってんの?」 「お前が変なことしたのが原因で卵焼き焦がしたんだろうが」 「たまにはさ、焦げた卵焼きもよくない?」 「せっかくお前のために作ったのに、焦げたのなんか…」 「俺のために?」 「っ、まて!今のは違う。二人で食おうと思って作っただけだ」 顔を赤らめ、手をぶんぶん振って否定している。 こうやって、彼のちょっとしたことですぐに赤くなる所が結構好きだったりする。 「その卵焼きかして」 「あ…」 彼が手に持っているさいばしを受け取って、程よく焦げ目がついている卵焼きを半分口に含む。 俯いたままの彼に顔を上げさせ、唇をこじ開けた。 「…っ!…あ……んくっ」 「どう?焦げても最高にうまい卵焼きだと俺は思うけどなぁ」 口元をおさえて、もぐもぐ食べる。 「うめぇ…けど。 つかさっきから不意打ちで変なことばっかすんな」 「だって、俊の仕草がいちいち可愛いから」 「…あんまりしつこいとまた近づくの禁止にすんぞ」 「それだけは絶対にやだっ!」
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