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「……暇過ぎる」
コタツに膝を入れながら、少年は呟いた。
冬休みで睡眠ばかりとっているためか、少年の顔はパンパンにむくんでいる。
少し色の剥げた黒縁の眼鏡、額にはうっすらと青春の証のニキビが……
少年の名前は、指野(ユビノ)ジュンといった。
ジュンは今年の頭から、E☆エブリスタという携帯小説サイトに会員登録していた。
かといって、まともな小説を書くわけでもなく、「新WLN」というサークルにのめり込んでいた。
大晦日である今日、サークルの中でいつも優しくしてるカンナという女性クリエーターが、サークルの雑談に、
「お正月短編を書きましょう」
とのコメントが…
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