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暫く無言のまま歩を進め、ベンチのところで立ち止まり、
「盛田さん、座りなよ」
梶野君が私を促し、自身も座り脚を組む。
隣に座り込むと、私を挟む様にして松元君も座る。
「松元、お前津川を迎えに行くんだろ…早く行けよ。 待ってるだろうから……」
「……。お前抜け駆けは無しだからな。 盛田さん、また話は後でな」
「…!?…」
松元君が行ってから、無言のまま時間が過ぎる。
居心地の悪さが半端無い。 喉が渇き過ぎてくっ付きそうだ。
梶野君が、小さな声で話し掛けて来た。
「なぁ、さっきの話だけど、アイツ居ない間に返事…なんてダメだよな」
「な、なんで私!?……本当に私なの?」
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