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目覚ましのアラームが鳴り響き目覚める。
眠たい体を動かし目覚まし時計を思いっきり叩き止める。
バチンッ!と音が響くが気にせず人間の三大欲求の内の一つ「睡眠欲」に身を任せ再度、夢の国へと旅立つために目を閉じる。
「……はッ!」
声を上げさっきまでノロノロと動いていたのが嘘のように思えるほど凄まじい速度で布団を投げベットから飛び起きる。
そして目覚まし時計をつかみそう時間を見る。
ーーAM 08:30
目覚まし時計を持つ手が震え、冷や汗が額からでる。
ーーある事が判明。
「……遅刻」
4月の新学年の新学期。
時期てきにも盛大なミスだった。
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その後の行動は早かった。
ベットから起き、着替え、朝食、歯磨き……以下略を5分という驚異的なスピードで済ませ家を出る。
扉を開け家を出ると家の庭にある微かに花が残る桜の木の花弁が舞う中、制服の胸ポッケトに入ってるミュージックプレイヤーに手を伸ばし片方の耳にイヤホンを付ける。
装備は完璧、忘れ物はなし。
バックを開け荷物を確認し少し微笑む。
家から学校までの距離はそう遠くなく歩いて通える距離。
そのおかげで登校時間ギリギリまで寝れるのだが今回はそれが仇となった。
いや、それもあるがやはり一番の原因はこの季節だからだと思う。
春という季節は気温はちょうどよく、太陽の光もいい感じであり眠気を誘う。
ーーだから俺は悪くない。
まったく意味のわからない理由を自分に言い聞かせる。
「…よし」
そんな声を自分自身に向けて言い足早に学校へと向かう。
……ぶっちゃけた話、結局は遅刻なのだが。
まあ、少しでも早いほうがいいだろう。
遅刻の言い訳は何て言おうか、というか担任をうまく誤魔化せるのか?そんなことを考えながら桜の絨毯の上を歩き俺、『風見 結羽(かざみ ゆう)』の新学期が始まる。
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