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「…オハヨウゴザイマス」
学校に着き誰もいない昇降口で自分のクラスを確認し自分のクラスへと向かい、そして挨拶をしながら新しい我がクラスの扉を静かに開く。
そしてその瞬間、クラスの人達は一斉にこちらを向く。
……うっわ。
思わず心の中でそう思う。
自分は人と喋ったりすること……ようは人が苦手だ。
まあ、そんな視線を得意の「スルー」で気にせず自分の席とおぼしき場所に座る。
黒板に書いてある今日の予定表を見るとどうやら始業式には間に合ったらしい。
間に合ったのはよかったがあの校長の長い話を聞くことなると考えるともう少し遅くつけば……と内心では思ってしまう。
そして今の時間帯は休み明けということもあり掃除があったらしくそれが終わり、始業式まで休み時間がちょうど終わり新しい担任がくるまで静かに待っていたところだと思われる。
「おは~」
後ろから男子とも女子とも思える声が聞こえ後ろを向くと、にこ~っという効果音が聞こえてきそうなほどニコニコと微笑む男の娘 坂本 春(さかもと はる)がいた。
「……お前か」
「お前かって……なんか扱いがひどいよ~」
知るかと内心思う。
もともと、自分はそういう人間だしまだこいつとは喋るほうだ。
そんな風に思っているのを知らずか、相変わらず美少女と思える顔で頬を膨らませいかにも「ボク、怒ってますよ」と全体で表現している。
「クソゥ、なんで男なんだよ……可愛いのに」
「やべえ、新しい道に行くかも……」
「受けよ!彼を受けにして今年も攻めるわよ!」
………スルーは大事。
ここはそっとしておこう。
「ゆう~聞いてるの~」
「……あぁ、聞いてる、聞いてる」
「も~……」
こいつ、ハルとは小学生の時、知り合った。
小学3年の時、転校してきたコイツは病弱で都会から引っ越してきた。
病弱で容姿もあり転校から1ヶ月たっても孤立していた。
そんなとき二人組を作る授業の時に残っていた俺と組み仲良くなり付き合いは今も続いているわけだ。

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