#06

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「あああっ!だからじいちゃんを連れてったのか!」 佐々木が言う。 「なんか…こええな。あの先になにがあるんだろ。」 かずがそういい窓から見える、鉄の壁を見る。 「とんでもねえことが起きそうだな…」 俺も壁を見る。 佐々木がコーラをズズッとすすり、 「んじゃあ、またなんかあったら言うわ。俺そろそろ行かないと用事あるし…」 「おう。ありがとな!あっ、メアド教えてよ!」 かずがそういいポッケからスマホを取り出す。 「あ、じゃあ俺も。」 「…俺のこと苗字じゃなくて、りくでいいよ。」 メアドを交換しながら遠慮がちに佐々木は言う。 いつもはクールなのに、と俺は思う。 「確かに、佐々木って呼びにくいもんな!あはは。俺もかずでいい。」 「俺もたくやでいいよ。」 「ありがとっ。じゃあ!」 にかっと笑い手を振ってりくは走ってった。 「りくってやっぱイケメンだよな。」 「あー!!!確かに、普通にかっけえよなー。」
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