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村へは丸二日かかって到着した。
君は愛馬から降りて村の入口近くに待たせると、村の中へと入っていった。
家の材質は昔ながらの木で出来ており、地面も道と呼べるものは無く、土が多くの人々が行き交ううちに固まって道のようになっている。
訪れた頃には日が暮れており、村人は誰一人として外には出ていないために、閑散とした雰囲気を醸し出している。
君は手紙に書いてあった村長の家を目指した。
村長の家は丁度村の中心辺りにある教会の直ぐ隣にあり、他の家に比べて少し大きかった。
コン、コン。
君がドアを二回ノックし、手紙をドアの隙間から中へと入れると、ギィ…と音を立ててゆっくりとドアが開いた。
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