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「だ、大丈夫……です。むしろすみませんでした……私がこんな所に立ってた……から」
「駄目だよ! だって頭だよ!? 頭大事だよ!? 素人判断じゃ危険だよっ! あぁ誰か……事務所在籍の方にお医者さんはおりませんか!?」
「「「いないよ」」」
騒ぎに集まった他の人達から総突っ込みがありました。
本人は必死のようだけど、なんだかコントみたいで思わず笑いそうになっちゃいました。
「茜ちゃんは一回落ち着きましょう? 私が診てみるから」
「ちひろさん! これが落ち着け――ごふっ!?」
鈍い音と短い悲鳴に、一体何が起こったかと見てみると、茜ちゃんと呼ばれた女の子が、革ジャンを着た赤髪の女の子にのたれかかったまま静かになっていた。
……えーっと。
ど、どうしたのかなぁ?
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