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事務所の中はそこそこの広さがあるものの、資料だったりなんだったりが沢山積み上げられていて、アイドルの皆さんがちょっと窮屈そうじゃないかなと感じちゃいました。
口には出しませんけど。そもそも出せませんけど……。
でも、へー。アイドルの事務所ってこんな感じなんだ。昨日のアニメとはやっぱり違うんだなー。
「じゃあ、こちらにどうぞ」
「あ、はい。失礼します」
ちひろさんに促されるままに、部屋の隅の方に設置されたソファーに腰かけます。
「あ……あのぉ……」
「え?」
「ごめんなさい。ソファー……使うなら避けますけど……」
「ひゃあっ!?」
「ヒイッ!?」
誰もいないと思って座ったソファーの隣には、髪の長い女の子がいつの間にか座っていた。
驚いて声をあげると、その子も驚いたのか悲鳴をあげた。
え? え? え?
いたんですか? いつからですか? 最初からですか? じゃあ何で気づかなかったんですか?
頭の中は疑問符でいっぱいになりました。
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