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「みくちゃん気が利くわね。ありがとー」
「にゃんのにゃんのにゃー。にゃんにゃらもっとお手伝いするにゃ。……あれ? どうしたにゃん?」
「え? いや何でも……ないです。あ、これとこれ……ありがとうございます」
「どーいたしましてだにゃ」
私の為にアイスノンとお茶を持ってきてくれた彼女に、実はにゃんの大量発生になんて言っているのかわからなくなっちゃって……とは言えませんでした。
「お手伝いは今のところ大丈夫だから、みくちゃんも休んでていいよ」
「はーいにゃ。何かあったら呼んでにゃー。」
そうして立ち去っていく彼女を見ていて、ううん……。他の人たちを見ても思った……。
皆が皆、個性的で、なんか私とは住む世界が違うって言うか……。
……これがアイドルなんだなって感じた。
……私にアイドルなんて……つとまるのかな?
「何か不安そうね」
「え?」
「うふふ、図星かしら?」
「……………」
不安が顔に出てしまっていたのか、ちひろさんには察せられていたようでした。
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