デビュー!

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「気持ちが変わったら、その名刺の番号にかけてよ。出来ればもっと話したいけど、残念ながら俺もこれから仕事があるんだ」 そう言うと島崎さんは私に手を振って駆け出していった。 一人残された私は、なんかすごい人だなって渡された名刺を見ながら思った。 島崎圭さん。 774プロダクション、プロデューサー。 「アイドル……か」 私なんかがアイドルなんて……大丈夫かな? 「……とりあえず、帰ったらお母さんに相談してみよう」 そう結論付けて、その時は買い物に戻ることにした。
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