あいます。～緒方智絵里編～

ﾃﾞﾋﾞｭｰ！

唸って喉が渇いたので、眠る前に水分補給と思って台所に行く途中、居間で盛り上がってそのまま寝ている家族の姿が目に入りました。
「……もう。ちゃんとお部屋で寝ようよ」
仕方ないなぁと立ち寄って、皆を起こして各お部屋に誘導させる。

「騒いだまま散らかしっぱなし、それにﾃﾚﾋﾞも点いてるし……」
と、ﾃﾚﾋﾞに目をやると、入っていたのは深夜のｱﾆﾒだった。しかもこれ、偶然にもｱｲﾄﾞﾙの内容でした。

私は今まで見たことがなかったけど、結構話題にもなっているので、少しはわかる。たしか新人ｱｲﾄﾞﾙ達が様々な壁を仲間と共に乗り越えながら成長していく話って言ってたような気がする。
なんだか他人事でなくなったので、ついつい見いってしまう。
しかし、まさか自分がこの作品に出てくる女の子のようにｱｲﾄﾞﾙになることになろうとは……。