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どんどん赤さが増す頬を見て、ようやく男の子の手が放れた
てか、可愛いとか…
言われて嬉しくない訳ないよ
ドキドキ、しちゃうよ
手が離されたほっぺには、まだ摘まれた感覚が残っていて、そっと自分の頬を手で覆ってみた
お互いの手には、まだ連絡先のわからない携帯電話
「こほん。では、改めて、番号教えてくれませんか?」
さっきまでのおどけた感じはもうなくて、表情は真剣だったから、あたしまで緊張してしまう
告白されたような緊張感
「はい」
そう答えたあたしの声は、少しだけ震えていた
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