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「最初は……興味本位だった。真に好きな人が出来たって聞いて……どんな子かなって……からかってやるつもりだった」
ぽつりぽつりと口から出てくる平の本心
あたしの胸の鼓動はどんどん早くなる
「夏期講習の、教室で初めて会ったあの日。真が忘れたノートを俺が取りに行って、そしたら……桜が来た」
ここで初めてあたしは顔を上げて平を見た
平の顔は真剣で、少し強ばっていて……
緊張してる
あたしも……
「驚いた顔した桜と目があって、もしかしてって思った。話したら本当にそうでさ、この子かっ!って言うのと……かわいいこだなって……思った」
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