418人が本棚に入れています
本棚に追加
/397ページ
「すぐバレると思った。でも、誰も気づいてなくて……このまま、後少しって……傷つけてごめん」
そうして頭を下げる平に胸が痛くなった
でも……
「よかった」
「え?」
「平、人が変わったみたいになっちゃったから。ちゃんと、あたしが知ってる平で……よかった」
思わず笑みがこぼれた
目の前にいる平はあたしを見て、その顔はどんどん切なく変わっていく
「本当に、本当にごめんね!いっぱい傷つけた……ごめん、桜……ごめん」
今にも泣き出しそうな顔の平を見て、あたしの心はすごく軽くなっていく
失礼な話だけど、ホッと安心する気持ちすら芽生えた
最初のコメントを投稿しよう!