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「いいよ、もう」
平もきっといっぱい心の中で葛藤してたんだ
兄弟である真くんへのコンプレックス
コントロールできない気持ち
色々考えて、自分が悪者になった
本当は優しくて、兄弟想いの平
だから、今までこんな風に接してたんだよね?
「俺、自分の気持ち……真に全部話そうと思う」
意を決したようなキリッとした顔であたしを見る平
あたしはゴクリと息をのんだ
「今の彼女には、すごく可哀想なことをしちゃったけど……それでも、全部きちんと出来たら……」
平はあたしの両肩をキュッと掴んで、真剣な瞳であたしを捉える
「もう一度、桜に告白しに来ます」
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