君への気持ちは…

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「うっわ……何その悲惨な顔」 「……南ひどい」 おはようの挨拶の代わりに顔をゆがませて言い放った親友をじとーっと睨む 「いや、本当にさ、ひどいよ?なんかあったの?」 こういうことにいち早く気づいてくれる友達がいるって、本当に素敵なことだ 思わず涙腺が緩くなる うるうるするあたしを見て、フッと笑った南の顔は『しょうがないなぁ』っていう、お母さんみたいな顔だった 「──っ、お母さんっ!!!」 「はあ?!ちょ、本気で大丈夫?!」 若干引き気味な南のことは気にせずに、あたしは昨日の出来事を話した
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