第02章 出逢

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「大魔王ルシフェル討伐!」 その情報は、瞬く間に各エリアに広がった。 人々は歓喜し、幸村を英雄として崇めた。 しかし一方で、モンスター達は未だに各地で被害をもたらし続けていた。 その為ワノクニ政府は、具体的な対抗手段を取る事となる。 ─────1年後。 首相榊貞一の突然の退陣。 その後、事実上の実権支配を開始した天皇"藤堂麻斗"により、年号を"久喜"と定めた。 更に1年後の久喜2年、藤堂は防衛省に "レンジャー"部隊を設立した。簡単に言えば、モンスター専門の自衛隊である。 しかし、ワノクニ全土を国でカバーする事に限界と無駄を感じた藤堂は、久喜4年にレンジャーの一部民営化を決断。 これにより、民間人によるレンジャー部隊の設立が可能となった。 こうして、国営レンジャーと民間レンジャー、2つのレンジャー体制によって、国内の対モンスターの治安は保たれ始めた。 更に時は流れ、久喜21年。 草薙幸村がルシフェルを倒してから、はや22年の月日が流れた。 そして今。 ここにまた1つ、民間のレンジャー部隊が誕生しようとしていた。
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