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─────ふと。
一番奧にあると思われていたこの玉座の間のさらに奧に、扉が存在している事に幸村は気付いた。
大魔王は、今倒した。
それは間違いない。
奧にもう1部屋あったとしても、何の問題も無い……はずだ。
しかし、何か気にかかる。確かめずにはいられない。
幸村は導かれる様に、その扉に震える手をかけた。
軽い摩擦音と共に、扉はゆっくりと開かれていく。扉の隙間から、中の様子が次第に見え始める。
「これは─────」
幸村は、そこにある光景を目にし、言葉を失った。
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