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私が再起動してから丸一日が経った。 あれから12人の人を排除した。内3人は施設内で、残り9人は施設に近づいた不審者だ。 警告したのに近づいてきたから、みんなの言い付けの通りに排除した。 けれど、あれからまだ誰ともお喋りしていないのが、寂しかった。 毎日、毎日が、楽しかった。いい日々だった。 優しく私に接してくれる人たち、私と一緒にお仕事をした軍人さんたち。 私の調子が悪いとき、少し声をかけたら、直ぐに、徹夜で付き添ってくれた人もいた。 だけど、あの爆発から、誰もが消えてしまった。 どんなに高解像度のカメラを使っても、 どんなに微細な音を拾うマイクロフォンを使っても、 どんなに大きな音を発しても、 誰も、反応してくれなかった。 玄関口の正面方向、3km先からトラックが近づいてきた。 どうやら軍用の兵員輸送車で、満員なら数十人と大量の武器が積み込まれているはずのもの。 周りには施設以外に何もない、オレンジ色の荒野しかないのに、ここへと向けて一直線に走ってくる。 彼らが無線を使った隙をついて周波数を探知し、彼らの暗号無線の周波数を特定する。 それを使って彼らに警告の言葉をモールス信号で送る。私の日常語。 私は武器を構えず、素直に彼らの返事を待った。 あと1km。私は最終警告の信号を送る。 500m。私は地対地ミサイルを発射した。 彼らの使っているトラックに対爆システムが備わっていないのは、カメラで視るだけでも一目瞭然だったからだ。 そして爆発して、沈黙した。
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