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「そうよサイカ。サイカは自分から積極的にいろんな人に話しかけに行くのだから、コミュ障ではないと思うわ」
「だから、コミュ障だどうたらとか心配をする必要はねーんだよ!」
「ホントですか!? ヨコさんやメグさん、そしてチノさんからその言葉を聞けて安心しましたわ」
自分はコミュ障になっていないか不安に思っているサイカに、ヨコとメグとチノは口をそろえる様にして、サイカはコミュ障ではないと言った。
それを聞いたサイカは、満遍の笑顔になり、さっきまで心を曇らせていた不安を一気に解消させた。
「よかったね、サイちゃん。じゃあ早速、コミュ障防止の為に、何か面白い遊びをしようよ!」
サイカがホッと一息安心した表情をしているのを見たヨコは、早速コミュ障防止の為の遊びを始めようと無邪気な様子で言った。
「てか、コミュ障防止の遊びってなんだよ……」
ヨコがコミュ障防止の遊びをやろうと張り切りながら言っている側で、メグはこっそりとツッコんだ。
「コミュ障を防止するって言ったら、とにかくひたすら他人と話をするとこから始めないとな」
「そうだね。亜鈴が他人とたくさん話が出来るようになるには、まずは亜鈴がメグちゃんやチノちゃんやサイちゃんと話が出来るようにならないとダメだね」
「まあ、そうだな。まずはどうやってリンが私達とまともに会話をやってくれるようになるか考えようか」
コミュ障の防止策としてチノが考えた策は、とにかく人と話す事だった。
そして、まず初めに今の亜鈴にとって真近にいるメグとチノとサイカとどうやれば、まともに会話が出来るようになるかをチノとヨコは考え始めた。
「それだったら、もっとみんなが一緒のグループに居てるって思うような何かを作ったらいいんじゃないかな?」
考え始めて、すぐにヨコの頭に浮かんだアイデアは、今以上に1つのグループに居てると思うような何かであった。
「で、その何かって具体的にどんなの?」
「えぇ…… え~っとねぇ……」
ところが、ヨコがパッと思いついたアイデアは、メグに具体的にどんな物かと聞かれても、パッと思いついただけで言ったヨコは具体的に中身を言えなかった。
「もしかして、ヨコさんが言いたいのって、部活動の事かしら?」
メグの質問でヨコが考え込んでしまっている中、サイカが考え込んでいるヨコの代わりに答えた。
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