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「まあ、分かりやすく大雑把に言ってしまえばそうね。最も、そのようなタイプのアニメに出てくる部活物のいくつかは、現実ではありえないような部活を作ったりもしているのよ」
『萌え』の意味をほんの少し分かったサイカを見て、メグは次に萌え系アニメで出てくる部活の説明を始めた。
「現実ではありえないって、どんな感じに?」
「どんな感じっていうと…… サークル的な感じかな?」
萌え系のアニメに出てくる部活は、現実ではありえない部活だとメグが説明をすると、サイカがどんな感じなのかと疑問に思っていた為、サークルのようなものであるとメグは答えた。
「サークル? 円の事ですか?」
「本来なら、円で間違いはないのだけれども、この場合のサークルの意味は、同じ趣味や活動を行うグループって言ったところかしら。ちなみになぜそれがサークルと呼ばれているかと言えば、某番組の『友達の輪』っていう合言葉から発展していったという説があるのよ」
「へ~ 友達の輪の輪も、輪だけに○という記号で表してしまえば円とも言えるな。そこからサークルと呼ばれるようになったのかも」
「まっ、そうね」
メグは、余計とも思える自身の博学な知識でサークルの意味を説明した。
「なるほど、日本の萌え系と呼ばれているアニメに出てくる多くの部活は、現実ではサークルみたいな物なんですね」
「だからか。どうりで私がイメージしていた部活動とイメージが違ったわけだ」
メグの解説を聞き、サイカとチノはサークルという仲の良いもの同士で作るグループが存在する事を知り、納得をした様子になった。
「話を聞いてて思ったんだけどさぁ、私達もアニメに出てくるような部活ならず、サークルなんて作ってみない? なんか面白そうだし」
先程まで、日本のアニメに出てくる中高生達が作る架空の部活動の話を聞いていたヨコが、またしても流行を真似たがるような感じで言い始めた。
「おいヨコ、面白そうって言っても、ただお菓子を食ったり、お喋りをしたりするだけの部活でも作るつもりか? 一体それのどこが面白いんだ?」
突然、ヨコが提案を始めたサークルを作ろうという案に対し、チノはただお菓子を食べたりお喋りをするだけの部活のどこが面白いのか疑問に思った。
「ただ、お菓子を食べたりお喋りをするだけでも、充分に楽しいじゃない」
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