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「そうですわ。私は特に具体的な目標がなくても、日々のお喋りの中で、何か面白い発見を見つける事が出来ると思うわ」
チノがただお菓子を食べたりお喋りをするだけのサークルを作るのにあまり乗り気ではない、ヨコとサイカは友達とお喋りをするだけのサークルでも充分に楽しいと言った。
「確かに洋子なら、こんな事言い出すと思っていたわ。それに、みんなが1つのグループにいると思わせる何かにサークルってのはピッタリかもね」
そして、友達とお喋りをするだけのサークルを作ろうという案には、メグまでもが賛成の意見に回った。
「まあ、確かに言われてみれば、サークルを作って皆でお喋りをするってのはリンのコミュ障直しには充分に持ってこいだよな」
メグの一言により、チノはヨコの提案をした皆で自分達オリジナルのサークルを作るという案に賛成の意に回ろうとした。
「ねぇ、やっぱりチノちゃんもそう思うでしょ!? 亜鈴のコミュ障を直すのには、やっぱりみんなが楽しくお喋りをすれば良いんだよ。それにはお菓子は付きものだよ!」
更にヨコは、皆でサークルを作ると言うのを実現させる為のもうひと押しを、お菓子という言葉を強調しながら行った。
「そうですわ。楽しいお喋りには、美味しいお菓子は付き物ですわ」
ヨコの言ったお菓子という言葉に反応をするかのように、サイカもお菓子の部分を強調するような感じで言った。
「お菓子を食べるとかは別として、せっかくのサークルを作るんだったら、お喋り以外にも何かテーマがあった方が面白そうだな」
「そのテーマって、例えばどんなの?」
そして、チノがサークルを作るなら、ただ単にお菓子を食べてお喋りをするだけのサークルではなく、何か目的となる様なテーマがあった方が面白そうだと言った。
そのテーマがどんなものなのか、ヨコは疑問になりチノに来てみた。
「そうだな、例えばこの学校の周辺の家と家の間にある路地裏や空き家という未知なるダンジョンを冒険してみる探検サークルなんてのはどうかな?」
「なんかそれ面白そうですわね。だったら私は、何か大きな事件を解決したりするような探偵サークルなんかも面白いと思いますわ」
チノが例えとして、探検をテーマにサークルを作らないかと張り切りながら言ってみた。
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