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長く感じた夏休みも終わり、今日9月1日からは約40日ぶりの学校が始まる。
いくら秋になったからと言っても、9月1日はまだまだ残暑が残っており、周囲からはセミの鳴き声が聞こえ、まだ完全に夏が終わったとは言えない時期である。
そんな今日、学校では新学期の始業式が行われると言うのに、メグとチノとサイカはヨコの家に呼ばれ、玄関前に立っていた。
「一体洋子ったら、私達に見せたいモノがあるって言っていたけど、何なのかしら」
ヨコの家の玄関前で立ちながらヨコが出てくるのを待っていたメグは、ヨコが言っていた見せたいモノが気になった様子でいた。
「そんな事よりさ、ヨコのヤツもしかしたら今日が新学期だって事を忘れているんじゃないの?」
「そんなまさか。いくら洋子でも、新学期を忘れるほど馬鹿じゃないわ」
「でもさ、もしかしたらってのがあるだろ」
そんな中、メグと共にヨコの家の玄関前で待っていたチノは、新学期のある日に見せたいモノがあると言って呼び出したヨコは、もしかしたら今日が新学期であるのを忘れているのではないかと言った。
それに対しメグは、いくら慌てん坊のヨコでも、新学期を忘れるほど馬鹿ではないと言い返した。
「そんな事よりさ、そろそろヨコさんが出てくるわよ」
メグとチノが言い合っている中、サイカは玄関の向こう側から物音がしたのを聞き取り、そろそろヨコが出てきそうな気配を感じ取った。
そして、サイカの言うとおり、すぐに玄関のドアが勢いよくバタンという物音と共に開き、ヨコが家の中から出てきた。
「みんな、おまたせ~」
「お待たせって、もう夏休みは終わって今日は新学期だぞ」
「うん、知ってるよ。だから学校へ行く前にみんなに見せたいモノがあるので呼んだの」
家の中から元気よく出てきたヨコに対し、チノは今日が新学期である事を伝えると、ヨコは知っていると言った。
その後、ヨコは学校へ行くまでに見せたいモノがあると言った。
「そう言えば、何を見せたいわけなの? 学校が終わった後ではダメだったの?」
「ん~ やっぱり、こういったのは早い方がいいと思って、今呼んだの」
ヨコが見せたいモノに対し、メグが学校が終わった後ではダメなのか聞いてみると、ヨコは今の方がいいとあっさりと言った。
その直後、ヨコの後ろの方で、何か明らかに物でない何かがモジモジとした動きを見せた。
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