台風の日には……

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その様子を見て、ヨコが風邪を引かないか心配したメグは、とりあえず冷めた身体を温める為に、お風呂に入るよう指示した。 「もちろん、洋子だけじゃなく、みんなも風呂に直行よ!」 次にメグは、ヨコだけでなく同じく玄関前に立っていたチノとサイカと亜鈴も家の中へと招いた。 「それじゃあメグちゃん、びしょ濡れだけど、家の中に入るね」 「悪いわね。メグさんの家の床を汚してしまいまして」 「…… お邪魔します」 メグの家の中に入る時に玄関先でレインコートを脱いだ後、ヨコとサイカは共に台風の大雨でびしょ濡れになった体を、少し気にしながら家の中へと上がって行った。 そして、ヨコとサイカに続いて家の中に入った亜鈴は、ボソッと呟くような小さな声で、『お邪魔します』と言いながら家の中に入った。 「じゃあ、私も遠慮なく入るね!」 「お前は少しぐらい遠慮しろ。大体こうなった原因はチノだろ」 「原因ってアレか? さすがに私は台風なんて呼ぶ力は持っていないぞ!!」 「そこじゃねーよ!! つべこべ言わず、早く風呂行け!!」 そして、最後に家の中に入ろうとしたチノが一発真顔でボケを言ってみた所、メグは特に受けた様子もなく、ただ少しイラッとした様子で早く風呂に行くよう指示した。 そして、家の中に入ったヨコ達は、先頭に歩くクラウドに案内されながら、メグの家の風呂場を目指して歩いて行った。 風呂場までの案内を終えると、クラウドはそのまま大広間の方へと歩いて行った。 「とりあえず、濡れている服とかは、全部洗濯機の中に入れといて」 脱衣場に入ったヨコ達にメグは、濡れている衣類を、脱衣場に置かれている洗濯機の中に入れておくように、脱衣場のすぐ近くの廊下から言った。 「ああ、分かった。とりあえず着ている服は全部洗濯機の中に掘り込んでおくよ」 脱衣場の入り口の方から聞こえてくるメグの声に、チノは濡れている服を脱ぎながら答えた。 そしてチノに続き、ヨコとサイカと亜鈴も着ていた服を脱いだ後、チノの服が入っている洗濯機の中に大雨で濡れた服を入れた。 濡れていた服を脱ぎ終え、メグが指定した洗濯機の中に服を全部入れた後、そのまま風呂の中へと入って行った。 「あと、服は乾くまで代わりに私のを着てて!」 「着るって、メグの服をか?」
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