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「それしかないでしょ。他に何を着るって言うの? とりあえず服は洗濯機の上にあるカゴの中に入れておくから」
大雨で濡れた服はすぐには乾かない為、とりあえず乾くまでの間、メグは自分の服を着てと風呂の中にいるヨコ達に言った。
するとチノは、メグの服を着れると聞き、少し驚いた様子になった。
「ああ、分かった。風呂から出たらその服を着とくよ!」
風呂の浴槽に、足を伸ばして気持ち良さそうにしながら、チノは答えた。
「それよりさ、メグも一緒に風呂に入ろうよ!」
ヨコ達の服が乾くまでの間に着ておく仮の服を脱衣場に置いたメグは、大広間へ戻ろうとした時に、風呂場の浴槽に浸かっているチノに呼び止められた。
「いや、私は別に服も濡れていないし、今入る理由もないしさ……」
「そんな事言わず、メグちゃんも一緒にお風呂で遊ぼうよ!」
「そうですわ。みんなで一緒に入った方が楽しいですわよ~」
今は風呂に入る理由はないと言い、メグはすぐに脱衣場を離れようとしたが、更に今度は浴槽に浸かって気持ち良さそうにいる、ヨコとサイカに呼び止められてしまった。
「確かに、皆で入る風呂は楽しいかも知れないけどさ、風呂は遊ぶ所じゃないだろ」
「いやいや、これだけ広い風呂だと、いろんな遊びが出来るじゃないか! とりあえず、メグが風呂に入らないなら邪魔をされる心配もない。私はヨコとサイカとリンだけで色々と楽しい遊びをやっちゃぉ~と!」
(チノのヤツに風呂場をメチャクチャにされたりでもしたら、何かと面倒だな……)
そして、脱衣場を離れようとしたメグの耳に飛び込むように入ってきたチノの発言により、メグは自分家の風呂場がチノによってメチャクチャにされないか心配になり、脱衣場から風呂場のドアに目を向けた。
そしてほんの少しの時間、脱衣場が少しガサつく感じの物音がした後、風呂場のドアが開き、浴槽に浸かっているヨコ達の前にメグが姿を現した。
「遊ぶって、一体何して遊ぶつもりなの!? 私ん家の風呂で勝手な事はさせないからね!」
「おっ、メグもついに風呂に入る気になったか~」
突然、風呂場のドアが開いた為に、チノがドアの方を見てみると、そこではメグが一糸纏わぬ全裸の姿で仁王立ちをしていた。
そして、同時にこの時にメグは、裸体の体を全く隠していない為、全てが浴槽に浸かっているチノに丸見えな状態であった。
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