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「うん、そだよ。メグちゃんもこれから体を洗うの?」
「そうよ、私もこれから体を洗うところよ。せっかくだし、洋子の背中を洗ってあげようかしら?」
「え!? メグちゃん、背中を洗ってくれるの? だたらお願いするね」
これから、身体を洗い始めようとしたヨコを見たメグは、自分の体を洗うついでに、目の前にいたヨコの背中も洗おうと思い、声をかけた。
すると、ヨコは喜んで背中を洗ってもらう事に賛成をし、両手を座っていた風呂様のイスの部分に置き、いつでも背中を洗える体制に入った。
「それじゃあ、背中を洗うわね」
そして、メグは風呂場の床に両膝を着き、ヨコの背中を洗い始めた。
メグに洗われているヨコの背中は、すぐに泡で一杯になった。
「なんか、こうして洗ってもらっていると、日々の疲れがとれるというか」
「なに年寄りみたいな事を言ってんのよ、洋子。別に普段からそんな疲れるような事をしてないじゃないの」
「いゃあ、それがね、私にも色々と疲れる事はあるのだよ」
メグに背中を洗ってもらっているヨコは、とても気持ち良さそうに、日々の疲れを取りながらリラックスをしている様子であった。
「まっ、そりゃあこんな台風が来ている日に外に出れば、誰だって疲れた気分になってしまうわよ」
「でも、台風が来ている中でも私達がメグちゃんの家に来たからこそ、今こうして一緒にお風呂に入れているワケじゃん」
「そりゃあ、濡れたままの状態で家の中に居させるわけにもいかないし、オマケに台風が来ている中を来た以上、追い返すわけにもいかないしさ……」
メグは話をしながら、くつろいでいる様子のヨコの背中をゴシゴシと洗った。
「おいおい、そんな事言っておきながら、私が来た時に、速攻でドアを閉めようとしていたのはだ~れかな?」
「キッ!? キャア!!」
突然、チノに背後から両胸を掬い上げるように洗われたメグは、突然何の前触れもなく胸を触られた為、悲鳴をあげてしまった。
「ん? なんか後ろであったの?」
先程のメグの悲鳴を聞いたヨコは、何があったのか疑問に抱いた様子でいた。
「い~や、別に何もないよ」
「何も無いわけないでしょ。全く、突然何するのよ?」
チノは、メグの頭の上で両手組ませた状態で、少し腰を落とした状態でくつろぎながらヨコの方を見ていた。
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