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学校が休みになるくらい大きな台風が来た日から数日後、この日、ヨコとチノとサイカと亜鈴はメグの家にお泊りに来ていた。
「ふぁ~あ、もうこんな時間だ……」
「いつもなら、もう寝ている時間になりますけれども、今日はまだまだ起きていられますわ!」
そして、メグの部屋の壁に掛けられている時計の針を見ると、時間は夜の10時の場所を指していた。
いつもであれば、すでに布団の中で寝ているような時間帯であるが、この日はメグの部屋でのお泊り会という名のパジャマパーティという事もあり、眠たいと言うのを忘れてしまうくらい楽しんでいた。
「洋子もサイカも、眠たそうな顔をしているわね。そろそろ消灯する?」
ゲームをして遊んでいたメグが、ふとチラッと見たヨコとサイカの顔の表情が、とても眠たそうな表情をしていた為、そろそろゲームを切り上げて消灯をしようか問いかけた。
「ううん…… まだまだ大丈夫だよ……」
「そうですわ。夜遅くまで友達と一緒に遊べる時なんて、そう滅多にないのですから、まだまだ起きて楽しみますわ」
メグの問いに、ヨコとサイカは共に眠気を押さえながら答えた。
「そう。でも、あまり無理はせずに、眠たくなったらいつでも寝たらいいのよ」
早く寝るよりも、まだまだ起きて遊んでいたいという気持ちでいるヨコとサイカを見たメグは、ほんの少し心配をしながら言った。
そして、メグは再びゲームの続きをする為に、テレビ画面の方に目を向けた。
メグがゲームをしている隣では、ヨコとサイカは眠たそうにしながら、2人で雑誌を読んでいた。
また亜鈴は、部屋の隅っこの壁にもたれながら、半目が閉じた状態でスマホをいじっていた。
そして、チノはと言うと、先程までメグと一緒にゲームをしていたが、夜に皆で一緒に飲みたい物を冷蔵庫に冷やしてあると言い、1階にある台所にその飲み物を取に行っていた。
こんな感じで、各自それぞれが好きな事をやりながら、夜の時間を過ごしていた。
「ヤッホー 夜はみんなでコレ飲もうよ!」
突然、部屋のドアが開いた為、そちらの方を見てみると、チノが冷蔵庫で冷やしていたという例の飲み物を5本ビニール袋に入れて持っていた。
チノが持っていた例の飲み物を見た瞬間、一瞬で危険な飲み物だと感じ取ってしまった。
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