2学期の始まり

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「へ~ 円藤亜鈴って言うんだ。よろしくね、リン! 私は平中茅乃。チノでいいから!」 「亜鈴ちゃん、初めまして。私は森宮彩架と言いますわ。見た目は外人だけども、日本人なのよ」 亜鈴の簡単な自己紹介を終えた後、チノとサイカもさっそく自分の自己紹介を亜鈴に対し行った。 「おい、チノなんだよリンって、初対面の人に仇名をつけるのは失礼よ!」 「まあまあ硬い事は気にしないで、初めから気楽にやって行こうよ!」 チノが自分の紹介を行っている時に、亜鈴の事をリンと初対面の人に対し軽々しく言った事に関し、メグは初対面の人に仇名を付けるのは失礼だと言って注意をした。 しかし、メグの注意もチノは特に気にする事なく、初対面とか細かい事は考えてはいなかった。 「全く、チノったら…… あっ、自己紹介を言い忘れていたわね。私の名は尾野恵。よろしくね亜鈴ちゃん」 初対面の人に対し、なれなれしく仇名をつけたチノの事を気にかけたあと、メグは亜鈴に自己紹介を行った。 「亜鈴、ここにいる人達が私のクラスメイトで友達なの。そして、今日からは亜鈴の友達でもあるんだよ!」 チノとサイカとメグの自己紹介が終わったあと、ヨコは改めて自分の友達を紹介した。そして同時に、ヨコの友達であるメグとチノとサイカは、亜鈴の友達でもあると言った。 「てなわけで、これからよろしくな!」 その後、すぐにチノが親指をグイッと立たせながら、亜鈴の方を向けながら喋った。 「さっ、亜鈴。私の友達の紹介も済んだ事だし、みんなで学校へ一緒に行こう!」 「うん、……」 亜鈴に、メグとチノとサイカの紹介を終えた後、ヨコは張り切った様子で、学校へ行こうと元気よく言った。 それと同時に、亜鈴はひっそりと頷いた。 「だな、早く久々の学校へ行こうぜ!」 「そうですわね。早く夏休み明けのクラスメイトが見てみたいですわ」 「そうね。てか早く急がないと遅刻してしまうわ」 ヨコの合図と共に、チノとサイカとメグも久々に行く学校や、久々にあうクラスメイトを楽しみにしている様子であった。 「だね、んじゃあ行きましょっか」 そう言いながら、ヨコは亜鈴の手をつなぎ、ゆっくりと歩き出し、家の玄関の外へと出た。 そして、先頭を歩いているチノとサイカとメグの後ろを、亜鈴は手をつないでいるヨコに導かれているかのように後を歩きながら学校まで行った。
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