悪夢

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「ねぇ、森の正式な意味って知ってる?」 サラはジオに聞いてみた。辞書じゃないんだからさすがに知らないかな。 「樹木が茂り立つところ。神社のある地の木の群がり。神の降り立つ場所」 すごい、歩く辞書だ。 つい感心してしまう。ジオは嬉しかったのか、サラの頭をワシャワシャ撫でた。 「ナスガに神社ってある?」 「そういえばあるな。でも反対側だし、ここからかなり遠いぞ?」 「そこに森ってない?」 ジオは首をかしげた。 「いや、わかんない。行くか」 「行ってみようよ。なんかわかるかも」 しかしここを出るのもめんどくさい。ジオは水鷹を呼び寄せた。 「よし、飛ぶか」 サラとジオは水鷹の上に乗った。
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