悪夢

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あれも森って言うんだな……サラはそんなことを思っていた。 「あのさ、時間なんだけどさ」 「うん?」 「12時前なんだよね、今」 ジオは腕時計を睨んでいた。サラは少し身を固くする。 1人で来ないと……みんなを殺される。 「あのさジオ、ちょっとそこで……」 「わかりましたとは言わねぇぞ。サラの考えくらい読めるわ」 ダメだ、やっぱりか。 でもここじゃなかったら……その場合でもみんなが死んでしまう。 とにかく、行ってみよう。行動しなければ何も始まらない。 「じゃあ一緒に行く?」 「当たり前だ。よし……行くぞ」 ジオは鳳凰に手をかけている。サラもすぐアームできるように準備した。 ゆっくりと森へ近づいていく。
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