悪夢

31/34
前へ
/192ページ
次へ
そして牙龍をアームし、構えた。 「白夜!」 警察を包むように白い光の壁が迫る。ど真ん中に打ち込んだ白夜は警察を大勢切り裂いた。 「うあっ!!」 いきなり背中を鈍器のようなもので打たれた。地面に叩きつけられる。 空を見上げると翼の生えた化け物が飛んでいた。両手がハンマーのようになっている。あれは……ナットだ。 「しまった、右肩が……」 右肩の肩甲骨をとらえられていた。力が入らない。 サラは牙龍を左手に持ちかえ、銃弾を弾いていった。しかしかなりの量の銃弾がサラの体に撃ち込まれた。 「あうっ!! あぁ!!」 サラの右腕、腹に液体のようなものが巻き付く。そちらを見ると液状化した体を持つ人型の化け物がいた。 巻き付けているのは腕だ。こいつは……ドラウンだ。
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加