悪夢

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サラはジオの体に抱きついた。もう傷つかせない。 サラの背中をナットが殴った。簡単に殺してくれないみたいだ。 「てんこ……うっ……」 サラの突き出した左手に水の鞭が巻き付く。ドラウンに天光を阻止されてしまった。 その左腕めがけ、ヘスリッヒが飛び乗った。バキッ!! と嫌な音がする。サラは小さく悲鳴をあげた。 「やめて……」 ジオの体を隠すように抱きつく。警察まで持っているマシンガンでサラを殴り出した。 処刑だ。抵抗できない2人を容赦なく殴り、蹴る。サラが女であっても関係ない。 警察が小型の銃を胸から取り出した。銃口を地面に横たわるサラに向ける。 何発も十分すぎる量の銃弾が放たれる。サラの体を崩していく。 警察が撃つのをやめたときには、サラの体は人と思えない状態になっていた。
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