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「ジオ! ジオったら!! しっかりしなさいよ!!!」
ジオは静かに目を開けた。何かが頬を叩いている。
視界の端に白い生き物の姿が見えた。リスだ。
「リオ、か……」
「いつまで寝てんのよ。あんたのせいでサラはつれてかれちゃったのよ?」
腰に手を当てて怒っているリオを見て、ジオは力なく笑った。
「なんでオレだけいるんだろうな……サラを守れずにさ……」
「情けないこと言ってんじゃないわよ。責任持ってあんたが助けなさい。死んでるけど」
ジオはリオをまっすぐに見た。
「死んだんだ……また守れなかったんだ……」
「死体は残ってるんだけどね。いじられてるみたいよ?」
「いじる?」
ジオは理解できずに訊いた。
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