1人が本棚に入れています
本棚に追加
リオは短い腕を組み、ジオを見下ろした。
「実験よ」
「なんでリオはわかるんだ?」
「だってそこに行ったんだもの」
ジオはガバッと起き上がった。はじめてここが浜辺だとわかったが、今はそれどころじゃない。
「場所がわかるのか!!?」
「え、ええ、まぁ……私は戦えないから助けられなかったけど……」
「どうなってる!!」
落ち着きなさいよとリオは両手を広げた。ジオはあぐらをかいて座る。
「カプセルに入れられているわ。何かを投与して……たぶんウイルスかしら……自己再生能力があるみたいで、体は無事よ」
「体?」
「ぐちゃぐちゃにされちゃったの。でもいつものサラだった……意識はないけどね」
ジオはよくわからなくて首をかしげた。
最初のコメントを投稿しよう!