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体は軽い。あれだけの怪我をすれば重いはずだが、軽い。
「さて、どこに行けばいい? ていうか、ここどこだよ」
「ナスガの南側よ。実験室は神社の社殿にあるわ」
「何もなかったけど」
ジオの言葉にはぁとため息をついた。
「馬鹿ねぇ。隠し階段よ」
「社殿なら誰も来ないしな」
「そういうことよ。ほら、行くわよ!」
相変わらずの女王様だ。つーか、転移してくれよ。
ジオは素早く歩き出した。サラを助けなくてはならない。
「大丈夫よ、愛の力は偉大なり、だから」
「なんだよそれ」
「ふふっ、サラが教えてくれたのよ」
ガーナ戦でね……あの子はジオがいる限り簡単には死なないから。
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