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楽しそうに得意の料理に腕を振るい、サラはしっかりオムライスを作り上げた。
「はい、お待ちどうさま!」
「結構でかいな」
「そっちがジオのだよ。私はこっち」
かわいいお子さまサイズのオムライスの入ったお皿を持つサラ。食べるのがずば抜けて遅く、少食のサラにはこの量が一番ちょうどいい。
お互いにスプーンを持っていただきますをする。フワッとした卵は柔らかく、甘い。
「うまい」
「それはよかった。毎回おいしいって言ってくれるから、作りがいがあるよ」
「一生作ってくれよー」
サラはふふっと笑ってジオの顔を見た。
「それってプロポーズ?」
「駄目。しっかりとするときはするから」
「じゃあ気長に待ってます」
というか、もうほとんど結婚生活と大差ないけどね。寝る部屋がそれぞれの部屋ってだけ。
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