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フラれちゃった……。それは初めての失恋。
悲し過ぎる現実に、打ちのめされた理子。
スタスタと前を歩いて行く悠ちゃんの後ろ姿を、ただジッと見つめていた――、なんて、ここでメゲる私じゃないもんね~! 私の勇気はまだしぼんでないしっ!
「悠ちゃんっ!」せいいっぱいの大声で叫んだら、ゆっくりとだけど悠ちゃんが振り返ってくれた。
あぁ、その姿すら、かっこいい
「――何?」
面倒臭そうに返された返事には気が付かないフリをして、小走りに近づく。
「私、冗談じゃないよ? 理子本気だから! 本気で悠ちゃんの彼女になりたいの!」
困惑気味の悠ちゃんを目を逸らさずジッと見つめ続けたら、小さくけれど思いたい息を吐いた。
「何を血迷ったか知らないけどさぁ……無理。あきらめて」
ガーンと漫画のような効果音が本当に聞こえた気がした。絶望に固まる私を置いて、さっさと、再び、歩き出す悠ちゃん。
あぁ、行っちゃう……。
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