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「ふ~ん。そっか」理子は納得とばかりに小さく頷いてみせた。
どうやら、大丈夫だったみたいだ。
「ありがとね」
「え、何が?」突然のお礼に戸惑う。
「悠ちゃんが運んでくれたんでしょ?」ベッドを指さす理子。
「あっ、あぁ……うん、そんなことはいいんだけど」
「覚えてないのが残念」冗談交じりにペロッと舌を出す。
「何言ってんだか……」妙に明るい理子に少しの違和感。
「悠ちゃん大学は?」
「えっ?」
「忙しいの?」
「あっ、うん、まぁ……」なんだこの会話……。
「4年生だもんね、就職活動とか大変だよね。理子には全然想像つかないけど……」
そう言って、フフッと理子は笑い、困惑していたら、今度はケラケラと笑いだした。
理子の態度はあからさまにおかしかった。
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