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「happy birthday ♪ 理子」
降ってきた言葉は、完全に予想外で
「へっ?」
私の声は、間抜けもいいとこ…バッと勢いよくあげた顔、その視線の先にいた悠ちゃんは、ニヤリと口角をあげて意地悪そうに私を見て笑っていた。
嘘……笑ってる……それはもうびっくり仰天! 思わずポカンと口をあけて、凝視していたら……
「俺は、断然ロング派だな。まっ、せいぜい頑張れよっ!」
言葉と同時に伸びてきた細く長い指先が、スルリと私の髪に一瞬だけ触れた。
キュン死にするかと思った。一瞬息が止まり私の意識はぶっ飛んだ。
我に返った時、もう悠ちゃんは遠くの方で……私は今だバクバクいってる心臓をそっと右手でおさえることしかできなかった。
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