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それから、ケーキを持って俺の家へと一緒に向かった。
静まり返った家。本当に誰もいないし……。
テーブルに並んだ、理子の好きなものーーと、なぜか俺の好きなもの。
もしかして、夜、来るだろうって見透かされていたのだろうか?
恐るべし母親たち。敵にまわしたくないな。
後ろを振り返れば、
「美味しそう」って、つまみ食いしてる、俺の可愛い彼女。
彼女ーー、うん、いい響きだ。
なんて、アホ丸出しな自分に、思わず苦笑い。
この複雑な思いの2人っきりの状況と、嬉しさ半端ない2人っきりの状態に、俺は緩む口元を隠せそうにない。
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