トリップ!!

2/3
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/132ページ
「よし、もう寝るか~」 チクタク チクタクと小刻みに時計の音が部屋に響く 現在、時刻は夜中の2時 草木も眠る丑三つ時というやつだ 「早く、ヘタ鬼の続き更新されねぇかな~」 パソコンを閉じ、布団の上にゴロンと寝っころがっていつものようにイヤホンを装着し、ゆっくりと目を閉じる いい夢見れるといいなぁ~ そう、例えばヘタ鬼の世界にトリップして皆と脱出する、とか… バシャッン ?! は!? なに、水?? 何で水の中にいんの??? ボク、布団に寝っ転がってたはずやんな?? てゆうか早くしないと息が出来な… って………… 「息できるじゃん!」 そうか、これは夢か、そーか夢か!! どんな夢だよ! かなり焦っただろ!! ばかぁ!!! おっと! イギリスがログインしてしまったではないか 水中にも慣れてきたが、誰もいないのは夢であっても寂しい 「誰かいないのか?」 試しに呟いてみるが別に返事は期待していない 「ん?、呼んだかいお嬢さん」 突然後方から聞こえた声にガバッっと効果音が聞えそうな勢いで振り向く 「ロ、ローマ帝国!?」 「おぉ!俺を知っているのか!、嬉しいねぇ、さては俺のファンか!!」 間違いない! ヘタリアの主人公イタリアのお爺ちゃん ローマ帝国だ 「あ、あの…」 「おっと危ない、忘れるところだった」 ボクの呼び掛けを無視して何かを思い出したような声を上げるローマ帝国 「彼が君を呼んでるんだ」 「彼?」 誰ッスか…? 「それは、一体…?」 尋ねようと声を発した瞬間水に流れが産まれ それは激流となり、ボクは流れに逆らえず、どんどんローマ帝国から離されていく 「頑張って、孫を助けてくれ」
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!