ツィモナ*過去

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「・・・・!」  土だ。  大地が、堀のように浮き出て炎を囲ったのだ。 「これで炎の進行は防げたな。あとは水属性の奴らの仕事だ」  そう言うと、男性は近くの木に凭れ、深い息をついた。  ツィモナはその男性をじっと見つめ、迷うように口を開いた。 「あ、ありがとう・・・ございます」 「ん――?」 「炎の進行を、止めてくれて・・・」 「いやこれ、お仕事だから」 「それでも・・・・あの」 「ん?」
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