ツィモナ*過去

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 思いもよらない言葉に驚いたツィモナは、思わず身を引いた。 「お前、いないんだろう?」 「い、いません、けど・・・」 「ならば俺が気に入らないか?」 「そ、そういうわけじゃ・・・!わ、わたし、よ、弱ぃ・・・よわ、くて・・・!」 「弱くないよ」 「そんなこと・・・!」  今回のことだって、もっと自分に力があれば自力で炎の進行を防げたのでは。  もっと多くの植物たちを救えたはずなのではと思っている。  しかし彼はツィモナの頭に手を乗せて言った。 「森を大切に思う心。大切なものを守りたいと思う心。  そのために真っ直ぐ一生懸命頑張るお前が、弱いわけないだろう。肉体面や戦闘面の強さだけが強さじゃない。お前は強い」 「・・・・・」 「森を守りたいんだろう。俺も、一緒に守ってやる」
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