軋むソファーに背をあずけて

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朝の風景。 彼は毎日同じ場所、窓際のソファーで新聞を読む。 スーツ姿の彼は出社前のひとときをくつろいですごす。 ゆるめたネクタイと少しはだけたシャツが妙に色っぽい。 わたしはいつも黙ってコーヒーを彼の前のテーブルに置くだけ。 彼の横顔を眺めて、そっと微笑んで、お弁当を包む。  
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